母乳育児はどうだった?
母乳育児は、思っていた以上に試行錯誤の連続でした。
私は妊娠中から、できれば母乳育児をしたいと思っていました。
ただ、帝王切開になるとは思っていなかったので、産後に傷の痛みがある状態で授乳できるのか、母乳はちゃんと出るのかという不安もありました。
実際に授乳を始めてみると、最初は赤ちゃんを抱き上げるだけでも一苦労。
それでも助産師さんにサポートしてもらいながら練習を続けたことで、少しずつ授乳にも慣れていきました。
そして産後4日目には、授乳前後の赤ちゃんの体重を測って母乳量を確認したところ、80mL。
「もう母乳だけでいけそうですね」と言ってもらい、この日から完全母乳での授乳がスタートしました。
ここでは、入院中の母乳の出方や授乳回数、帝王切開後ならではの大変さ、授乳の工夫について、実際の体験をまとめます。
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母乳育児を希望していた理由
私は妊娠中から、できれば母乳育児をしたいと思っていました。
母乳育児のメリットを考えて母乳を希望
一番の理由は、母乳を通して赤ちゃんに栄養を届けられることです。
母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養が含まれていて、特に産後すぐに出る「初乳」には、赤ちゃんの体を守る働きがある成分も含まれています。
また、授乳によって子宮が元の大きさに戻っていくことを助ける働きもあります。
私自身にとっても、授乳にはメリットがあると感じていました。
妊娠中に増えた体重を戻すことを考えたとき、授乳ではエネルギーを消費するため、産後の体重管理の一助になることも魅力でした。
そして、もう一つ大きかったのが、
「ミルクを作ったり、哺乳瓶を洗ったりする手間が少ない」
ということ。
もちろん母乳でも授乳には時間がかかりますし、母乳育児ならではの大変さもあります。
それでも、赤ちゃんが欲しがったときにすぐ授乳できることや、毎回哺乳瓶を洗う必要がないことは、夜中のお世話を考えると魅力的だと思っていました。
経済的な面でも、粉ミルクを継続して購入する必要がないため、家計の負担を抑えられるというメリットもあります。
とはいえ、妊娠中から「絶対に完母!」と決めていたわけではありません。
母乳が十分に出なかったらミルクを使えばいい。
赤ちゃんと私の体調を優先しながら、できる範囲で母乳育児ができればいい。
そんな気持ちでスタートしました。
産後すぐに母乳は出た?
結論からいうと、私の場合は産後すぐから母乳が出ていました。
ただし、最初から胸がパンパンに張っていたわけではありません。
帝王切開後2日目に初乳を確認
帝王切開後2日目までは、特に「胸が張って苦しい」という感じはありませんでした。
「ちゃんと母乳が出ているのかな?」
と少し不安だったのですが、産後2日目に助産師さんに確認してもらうと、初乳が出ていることが確認できました。
触ってもらうと、しっかり母乳が出ていたようです。
思っていたよりも出ていたため、
「赤ちゃんが泣いて欲しそうにしていたら、どんどん授乳していきましょう」
と説明してもらいました。
そこからは、赤ちゃんが泣いたら授乳。
欲しがっている様子があれば授乳。
というスタイルで進めていきました。
産後3日目から母乳が増えて胸が張るように
そして産後3日目になると、今度はどんどん胸が張るようになりました。
母乳パッドをつけていないと、服がびしゃびしゃになってしまうくらい。
「昨日までそんなに張ってなかったのに!」
と、自分でもびっくりしました😂
母乳は産後すぐから一気に大量に出るわけではなく、私の場合は少しずつ変化していきました。
そのため、産後すぐに胸が張らなかったからといって、「母乳が出ないのかな」と焦らなくてもいいんだなと実感しました。
もちろん母乳の出方には個人差があるので、私と同じ経過になるとは限りません。
入院中の授乳回数と赤ちゃんの様子
授乳は、赤ちゃんが欲しがったらあげるというスタイルでした。
授乳回数は1日8回ほど
助産師さんからも、
「欲しがったら授乳して大丈夫ですよ」
と言ってもらっていたので、母子同室になってからは、赤ちゃんが泣いて欲しそうにしていたら授乳するようにしていました。
娘の場合は、だいたい3時間くらいで泣いて欲しがることが多く、1日8回くらい授乳していました。
ただ、毎回きっちり3時間おきというわけではありません。
よく寝ていて起きないこともありました。
そんなときは、そのときの赤ちゃんの様子や助産師さんの指示を確認しながら対応していました。
授乳後は満足そうに眠ることも
授乳中の赤ちゃんの様子も、とにかく可愛かったです。
一生懸命おっぱいを飲んでいたかと思ったら、だんだん力が抜けてきて、そのまま寝落ち。
「寝ちゃったのかな?」
と思ってベッドに置いた瞬間、
パチッ!
と目を覚まして、
「まだおっぱい欲しい!」
となることも😂
「さっき寝たじゃん!」
と思いながらも、可愛くて仕方ありませんでした。
授乳が終わると、満足そうな顔をして眠ることも多く、
「ちゃんと飲めているのかな?」
と不安だった私にとって、その姿はとても安心できるものでした。
産後4日目に母乳量80mLを確認
そして産後4日目。
助産師さんから、
「今日は母乳量を測ってみましょう」
と言ってもらい、授乳前後の赤ちゃんの体重を測って母乳量を確認しました。
すると、
なんと80mL!
「もう母乳だけでいけそうですね」
と言ってもらえました。
妊娠中から母乳育児を希望していたので、この結果は素直に嬉しかったです。
産後4日目から完全母乳に
母乳量を確認できたこともあり、この日からミルクの追加は終了。
産後4日目から完全母乳での授乳になりました。
最初は「ちゃんと母乳が出るのかな?」と心配していたので、ここまで来られたことにホッとしました。
ただし、母乳が出る量や増え方にはかなり個人差があります。
私の場合は産後4日目に80mL飲めていましたが、これはあくまで私と娘の場合です。
「産後4日目なら○mL出る」というものではありません。
母乳の量だけで一喜一憂せず、赤ちゃんの体重やおしっこ・うんち、授乳後の様子なども含めて、助産師さんに相談しながら進めることが大切だと感じました。
帝王切開後の授乳で大変だったこと
帝王切開後の授乳で一番大変だったのは、授乳そのものよりも「起き上がる・抱き上げる」という動作でした。
傷の痛みで起き上がるのが大変
帝王切開後は、お腹の傷が痛みます。
ベッドから起き上がるだけでも時間がかかるため、赤ちゃんが泣いていても、
「すぐ抱っこしてあげたい!」
と思うようには動けません。
「ごめんね、ちょっと待ってね」
と思いながら、ゆっくり体を起こしていました。
特に最初のころは、腹筋を使って起き上がるのがかなりつらかったです。
電動ベッドの背もたれを少しずつ起こし、なるべくお腹に力を入れないようにしながら起き上がっていました。
赤ちゃんを抱き上げるまでに時間がかかる
授乳をするためには、
「起き上がる」
↓
「赤ちゃんを抱き上げる」
↓
「授乳する場所まで移動する」
↓
「抱き方を整える」
↓
「赤ちゃんにくわえてもらう」
という工程があります。
これが、帝王切開直後は本当に大変でした。
赤ちゃんが泣いていると、
「早く授乳してあげたい!」
と思うのですが、体が思うようについてきません。
授乳するだけなら簡単そうに見えても、帝王切開後はそこにたどり着くまでが一苦労でした。
点滴や麻酔のカテーテルがあり動きにくい
さらに術後しばらくは、点滴や麻酔のカテーテルなどもついていました。
動くたびに、
「点滴大丈夫かな?」
「管が引っかからないかな?」
と確認しながら動く必要があります。
ただでさえ傷が痛いのに、いろいろな管がついているので、最初はかなり動きにくかったです。
陥没乳頭で授乳姿勢を整えるのに苦労
そして私の場合、陥没乳頭だったことも授乳の難しさの一つでした。
赤ちゃんがうまくくわえられるように、乳首の位置や赤ちゃんの向きを調整する必要があります。
帝王切開後の傷が痛い状態で赤ちゃんを抱きながら、さらに授乳姿勢まで整えるので、
「授乳ってこんなに難しいんだ……!」
と実感しました。
助産師さんに抱き方やくわえさせ方を教えてもらいながら、少しずつ練習していきました。
授乳クッションは必要?実際に使ってみた感想
授乳クッションについては、妊娠中には購入していませんでした。
入院中は病院の授乳クッションを使用
「実際に母乳育児ができるかもわからないし、絶対に必要とは限らない」
と思っていたからです。
ところが、入院して授乳指導が始まり、病院の授乳クッションを借りて使ってみると、
「めちゃくちゃ楽!」
と感じました😂
特に帝王切開後は、お腹の傷に赤ちゃんが直接当たると痛いため、クッションで赤ちゃんの位置を調整できるのはかなり助かりました。
ただ、授乳クッションがなければ授乳できないというわけではありません。
家にあるクッションやタオルなどを使って、高さを調整することもできます。
そのため、私は入院中に急いで購入するのではなく、まずは家にあるもので試してみることにしました。
退院後は家にあるクッションで代用する予定に
授乳クッションは便利でしたが、
「絶対に専用のものを買わなければいけない」
とは感じませんでした。
退院後は、まず家にあるクッションなどで代用してみて、本当に必要だと感じたら購入することにしました。
これから出産準備をする方も、授乳クッションを買うか迷っているなら、入院中に実際に使ってみてから決めるのも一つの方法だと思います。
帝王切開後におすすめされた授乳姿勢
帝王切開後は、お腹の傷に赤ちゃんの体重がかからない授乳姿勢を選ぶことが大切でした。
フットボール抱きが一番楽だった
助産師さんからおすすめされたのが、フットボール抱きです。
フットボール抱きとは、赤ちゃんを自分の体の横に抱えて、脇の下から支えるような授乳方法です。
お腹の上に赤ちゃんを乗せなくていいため、帝王切開後の私にはとても楽でした。
実際に試してみると、
「これなら傷に当たらない!」
と感じました。
私の場合は、授乳クッション+フットボール抱きの組み合わせが一番やりやすかったです。
横抱き・交差抱きも練習
もちろん、フットボール抱きだけではなく、横抱きや交差抱きも練習しました。
退院後に赤ちゃんの成長や体調、自分の傷の状態によって授乳しやすい方法が変わるかもしれないからです。
助産師さんがいる入院中にいろいろな抱き方を試せたのは、とても良かったと思います。
「今はこの方法が一番楽だけど、ほかの方法もできるようにしておこう」
という感覚で練習しました。
添い乳はしない方針に
ちなみに、病院の方針で添い乳は練習しませんでした。
添い乳は、横になった状態で授乳する方法です。
一見すると体が楽そうですが、寝落ちなどによって赤ちゃんに何か起こる可能性もあるため、私が入院した病院では行わない方針でした。
私自身も、
「確かに、寝ながら授乳するのは怖いな」
と思ったので、退院後も添い乳はしない予定です。
授乳方法は人によって合う・合わないがあります。
私の場合は帝王切開の傷があったことや陥没乳頭だったこともあり、助産師さんに相談しながら、自分と赤ちゃんが一番楽な方法を探していきました。
入院中の母乳育児を振り返って
入院中の授乳を振り返ると、最初からすべて順調だったわけではありません。
「ちゃんと母乳が出るかな?」
「赤ちゃんがうまくくわえてくれない……」
「起き上がるだけで痛い……」
と、いろいろなことに悩みました。
それでも、助産師さんにサポートしてもらいながら少しずつ練習していくことで、産後4日目には母乳だけで足りる状態になりました。
私の場合は結果的に完全母乳になりましたが、母乳の出方や授乳のしやすさには個人差があります。
そのため、これから出産する方には「絶対に母乳で!」と最初から頑張りすぎなくても大丈夫だと思います。
母乳でも、ミルクでも、混合でも、そのときの赤ちゃんとママの体調に合った方法を選べばいい。
私自身も「できれば母乳で」と思ってスタートしましたが、もし母乳が十分に出なかったとしても、ミルクを使うつもりでした。
一番大切なのは、赤ちゃんがしっかり成長して、ママも無理をしすぎずに育児を続けられること。
そして何より、授乳中に一生懸命おっぱいを飲んでいる娘の姿が、本当に可愛くて仕方ありませんでした。
大変なことも多かったけれど、入院中に助産師さんにたくさん教えてもらえたことで、退院後の授乳に少し自信を持って臨むことができました。